スパイスカレーはとろみが重要!?とろみのつけかたについて解説

スパイスカレーはとろみが重要!?とろみのつけかたについて解説

 いざ、スパイスカレーを作ってみたが「なんだか水っぽい」、「お店のようなとろみが足りない」、「私には、スパイスカレーを作るのは難しいかな」と思ったそこのあなた!諦めないでください。
ほんの少しの違いで仕上がりが劇的に変化する場合もあるんです。
本記事では、あなたのカレーには何が足りないのか、または何が多すぎたのかを考え、最高のスパイスカレー作りを一緒に目指していきます。

スパイスカレーにとろみが重要な理由

「スパイスカレーと言うからには重要なのはスパイスでしょ?」と思う方も多いかと思いますが、スパイスカレー作りにおいて実は「とろみ」も重要な要素の一つとなります。
一般的な日本のカレーで使用されるカレールウには、とろみが出るような成分が含まれているためカレーのとろみは意識しなくても作れているのです。しかし、カレールウを使用しないスパイスカレーを作る際は、自分で調整をする必要があります。

この、とろみが適切にあるカレーは一緒に食べるご飯やナンともよく絡み、非常に美味しいものに仕上がります。

次項からは、「とろみ」が足りない理由や、その対処法について考えていきましょう。

スパイスカレーにとろみが足りない理由 

〇煮込み時間が足りない

カレーの煮込み

急いで作っているときに、やってしまいがちなのが、煮込み時間の短縮。単純に煮込み時間が短くなると、水気が多く残ってしまい、とろみが出ずにシャバシャバな印象のカレーになってしまいます。 
煮込みの作業は、味へも影響するので焦らずじっくりと時間を取りましょう。

〇水分が不足している

カレーの水分

極端に水分量が少ない場合、ざらっとした印象のカレーになってしまいますので注意しましょう。
また、意外にも水分が不足していることで、とろみが薄くなってしまう場合があります。
玉ねぎをよく炒めることは重要なのですが、炒めすぎによりコゲまでできてしまうと、他の具材から出た水分を吸収せずに浮いてしまい、結果カレーの水分量が多くなってしまうのです。

〇材料が悪さをしている

はちみつ

実は、「最後の隠し味に!」と加えるはちみつや醤油にも注意していただきたいです。
なぜなら、はちみつや醤油に含まれているアミラーゼという酵素が、とろみをなくす作用を引き起こしているからです。
アミラーゼはとろみの基であるデンプンを分解するため、これによってとろみが弱くなってしまうのです。
これらの材料を使用したい場合は20分以上しっかり煮込み、その働きを止めるようにしましょう。 

水分量の多い食材の使用

シーフードミックス

自宅でアレンジしているときに使用することもある冷凍の食材。
例えば、冷凍のミックスベジタブルやシーフードミックスは簡単に使用ができて便利ですが、水分を多く含んでいるため注意が必要です。
使用したい場合は、一手間かけ、炒めるなど水分を飛ばしてから入れると良いでしょう。旨味成分を生かしつつも水っぽいカレーになることを回避できます! 

スパイスカレーにとろみが足りないと思ったときの対処法 

多めに煮込む

カレーの煮込み

単純に全体の煮込み時間を短くしていると、蒸発する水分量が少なく、全体が水っぽくなってしまいます。
鍋底を焦がしてしまうことに注意しながら、煮込み時間はきちんととりましょう。

玉ねぎをよく炒める

タマネギ

具材の玉ねぎは、飴色になるまでよく炒めましょう。そうすることで、水分を飛ばし水っぽい仕上がりになることを防ぎつつ、旨味もアップするので一石二鳥です。
ただ、炒めすぎはコゲの原因になるので気を付けてください。
また新玉ねぎを使用する場合も注意が必要です。
新玉ねぎは通常のものと比較して、水分量が多いので炒め時間を増やすなどして調整しましょう。

ジャガイモを溶かす

ジャガイモ

ジャガイモはデンプンなので、煮崩れさせることでとろみが増します。
しっかりとジャガイモの食感を残したい場合は、メークインがおすすめですが、今回のようにカレーにとろみを出すためなら煮崩れしやすい男爵がオススメです。

バターやヨーグルトなどの乳製品を加える

ヨーグルト

乳製品のトロッとした食感のおかげでカレー全体のとろみをアップさせることができます。
またコクが加わり、旨味もアップしますが、その分カロリーも上がるのでダイエット中の方は入れすぎないよう注意してください。

コリアンダーを増やす

コリアンダー

スパイスは香りや風味づけの印象が強いですが、とろみアップにも効果的です。コリアンダーを入れることでとろみが増します。
葉っぱ部分は、独特な香りが強く増量すると際立ちすぎますが、種子部分のコリアンダーなら、そこまでの主張はなく多少増やしても全体の調和を崩すことはないので増やしても安心です。 

小麦粉を加える

小麦粉

「水っぽいな」と思った時の救世主となるのが、小麦粉。多くの市販カレールウにも使われています。
4皿分のカレーに対し、小麦粉大さじ1を同量の水に溶かして入れます。
お好みのとろみとなるまで少しずつに分けて入れていくのが失敗しないポイントです。
あんかけを作る際にもよく利用され、とろみづけの印象が強い片栗粉は、粘りも出てしまうので使用の際は、その点に気をつけましょう。

カシューナッツペーストを加える

カシューナッツペースト

 私が個人的に非常にオススメしたいのがこちらの「カシューナッツペーストを追加する」ことです。
とろみがつく上に、味にコク・甘みがプラスされ非常に濃厚な味のカレーとなります。
チキン系のカレーと相性抜群なので「とろみもコクもアップさせたい!」という方にぜひ試していただきたいです。

スパイスカレーのとろみのまとめ

一口にとろみをつけると言っても様々な方法があります。
ご自身の作り方を振り返った上で、ベストな方法を見つけてください!また「水っぽくとろみが足りない。。」と悩んでいる方の最終手段として、おすすめなのはアレンジしてしまうこと。
水分量が多いことを利用し、お出汁を追加してカレーうどんや、カレー鍋のもとにアレンジすることで短所だった部分を長所として活かすこともできます。
奥深いカレーの世界で自分なりのアレンジを楽しむのもまたカレー作りの楽しみですよ!

この記事を作成した人

HELLO MY BLENDのスタッフ

HELLO MY BLENDは、「食の手作りキットを通して、お客さまにつくる楽しさを伝えるきっかけになりたい!」との想いで活動をしている、スパイスとハーブのブランドです。

おうちで過ごす時間が長くなる状況の中で、少しでも楽しんで充実した時間が過ごせるよう、HELLO MY BLENDがその一助となれたら嬉しいです!

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