ノンアルコールって?人気の「なぜ?」に迫る

ノンアルコールって?人気の「なぜ?」に迫る

昔から「ノンアルコール」というカテゴリーは存在しますが、それは小さな市場でした。
しかし最近では、スーパーマーケットやコンビニエンスストアでの売り場が拡大していることからも存在感が年々高まってきていることがわかります。

「ノンアルコール」の需要や消費者層は変化してきており、それに対応したフレーバーも次々に発売されています。

海外においても若年層のアルコール離れは進んでおり、「オルタナティブアルコール」や「ソバーキュリアス」など新たな言葉も生まれ益々盛り上がりを見せています。
今回はそんな人気高まる「ノンアルコール」の基本や、「なぜ人気なのか?」にも迫っていきたいと思います。


ノンアルコールの意味と定義

ノンアルコールの意味と定義

そもそも、「ノンアルコール」とは、「アルコール」の対義として使われ広義には「アルコールを含まないもの」を意味します。酒税法においては、「アルコール分一度以上」のものを「酒類」と規定しているため、それ以外、つまり「アルコール分一度未満」はノンアルコールということになります。ここで注意したいのは「アルコール分一度未満」であれば、微量にアルコールが含まれていてもノンアルコールにカテゴライズされるということです。

ノンアルコールで酔う?運転前や、妊婦さんも飲んでいい?

 アルコール度数が1%未満ならばアルコール分が含まれていてもノンアルコールと表記されます。お酒に弱い方や大量摂取をすると酔う可能性も十分ありますのでご注意ください。

 対してアルコール度数0.00%なら運転前に飲むのも、妊婦さんが飲むのも問題ありません。表記をしっかりと確認しノンアルコールを楽しみましょう!

ノンアルコールが選択されるようになった理由

ノンアルコール飲料が支持されるようになった要因をインターネット、SNSで調べたところ、下記のような理由が多く挙げられていました。

健康を気にするようになった

新型コロナウィルス感染症の蔓延により家で過ごすことが増え、自身の健康に対する意識変化があった人が多いようです。また、在宅での飲酒が増加したことから「休肝日を作りたい」と意識的にノンアルコールを選択している方も増えたようです。

気分転換・リフレッシュ

こちらも「在宅ワーク」に関連して挙げられた理由です。在宅での勤務が増え、オンとオフのメリハリが付けづらい。そんな時にノンアルコールを利用しているとの声もありました。サントリーの行った調査によれば、3.8人に1人が「在宅勤務の気分転換にノンアルコールを飲んでいい!」と回答しています。

「ノン」アルコールですから、記憶や認知などの身体機能への影響もなく問題ないですが、今まではなぜか憚られていた印象があります。在宅勤務の普及などをきっかけに国民の意識も少しずつ変化していますね!

若年層でのソバーキュリアスな考えの浸透

ソバーキュリアス

コロナ禍前から、世界的にも若年層のアルコール離れが進んでいるとも言われていましたが、今もその考えは拡がり続けており、「ソバーキュリアス」な人が増えています。

「ソバーキュリアス」とは、欧米のミレニアル世代から広まった考え方で、「sober(日本語で言う、シラフ)」+「curious」から生まれた言葉です。体質的にアルコールが飲めないのではなく、自らの意思で飲まないライフスタイルを選択し「シラフこそがクールであり、飲まない選択が人生の様々な面においてプラスに働く」という思いが根底にあります。

アルコールとの付き合い方も変化してきており、今後日本でも「ソバーキュリアス」な人が増え、ノンアルの需要も益々高まっていきそうですね。

ノンアルコールのメリット

様々な理由で広がりを見せているノンアルコールですが、そのメリットはなんなのでしょうか。

気分転換(心地よさ、開放感)

お酒を飲む方の中でも「お酒の味よりも飲んだ時の高揚感や楽しい気分になれることが好き」と言う方も多いのではないでしょうか。実は、ノンアルコールでもその「高揚感」や「楽しさ」が得られると京都大学と酒造メーカーの調査により明らかになりました。さらに、ノンアルコールなら「悪酔いしない」という安心感もあることから、リラックスを示す数値も上昇したとのこと。

時間、活動の活動の制約がない(日中、運転、スポーツ)

アルコールの場合、世間の目を気にして日中はあまり飲まれないですが、ノンアルコールなら昼間のランチや接待時でも気兼ねなく飲むことができます。

またアルコールの場合、身体への負荷もあるため運転前やスポーツをする際には飲むことはできませんが、ノンアルコールならその点も安心です。

まとめ

一昔前のノンアルコールといえば、飲酒ができない人の代替飲料として選択されることが多かった印象ですが、現在はノンアルコール自体を楽しむためにあえてノンアルコールを選択する方も増えてきています。

「リモートワークでずっとおうち。」オンオフの切り替えが難しいそんなとき!ノンアルコールで気分転換はいかがですか?


<参照元>

https://cancam.jp/archives/860690


https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1139.html


https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000047701.html