スパイスカレーはスパイスの配合で味が決まる?理想的な比率について調査
おうち時間も増えてきて、スパイスカレーの沼にはまる人が増えてきていますね。
スパイスだけでカレーを作れることは知っていても、肝心のカレーがおいしくなるスパイスの比率を知らないとうまくいかず物足りないカレーに仕上がってしまいます。
「スパイスの配合って難しそう」と思う方もいるかもしれませんが、スパイスの基本的な種類と基本の調合を知っているだけで簡単にできるんです。
そこで今回は、スパイスカレーの肝であるスパイスの配合について徹底解説します!
カレーに入れる基本的なスパイス【おすすめ配合比率】
まずは基本スパイス4種類の特徴や使い方を紹介していきます。
〇コリアンダー
コリアンダーとはパクチーの一種。葉を生で使う場合パクチーと呼ばれるのに対して、種の部分を乾燥させて粉末状にしたものがコリアンダーと呼ばれます。
しかしながらパクチーのような独特の香りはせず、柑橘系のさわやかな香りが特徴的です。
コリアンダーにはスパイスの風味を調和させる役割があり、ほのかにスパイシーな味付けになります。
〇クミン
カレーのあの食欲をそそるいい匂いはクミンの香りによるものです。スパイスの中でもとくに香りが強く、加熱すると一層香りが引き立ちます。
また、クミンにはほのかな苦みがあり、単体でもカレーらしい独特な香りがします。
カレーのほかにも肉料理など様々な場面で使える万能スパイスです。カレースパイスの配合はクミンをベースにほかのスパイスをブレンドしていきます。
〇ターメリック
ターメリックはカレーらしい黄色に染色するために用いられます。関連してサフランがよく引き合いに出されますが、ターメリックのほうが、価格がお手頃で使いやすいです。
また、ターメリックとお米と一緒に炊いたターメリックライスをカレーと一緒に食べるのも定番ですよね。
さらには、ターメリックの日本語表記はあの「ウコン」。ウコン(ターメリック)は消化系・肝臓の症状改善に効果があります。
〇オールスパイス
甘い味付けや辛い味付けの料理など幅広く使えるオールスパイス。カレーのほかにも煮込みハンバーグやデザートとも相性が合います。
オールスパイスの特徴は1つのスパイスでシナモン、ナツメグ、クローブの3種類の香りがすることです。
その為、少し加えるだけで、味わいに深みが出て、奥深い香りを堪能できます。
これら4種類でできるおすすめの配合比率が、
クミン:2、コリアンダー:2、ターメリック:1、オールスパイス:1です。
この比率が、辛過ぎず、コクの出る基本的なスパイスカレーの配合になるので、ぜひ試してみてください。
スパイスにはさまざまな種類がありますが、用途によって「香りをつけるもの」「色をつけるもの」「辛みをつけるもの」の3種類に分けられます。
4種類のスパイスのうち、クミン、コリアンダーがカレーに香りをつけて、ターメリックはカレーらしい色をつけ、さらにオールスパイスは辛みをつける役割をそれぞれ持ちます。
香りを強くしたいときのスパイスの配合
香り強くしたいときには、香りづけの役割を持つクミンやコリアンダーの量を、基本配合の量より多く加えます。
この時、スパイスを大量に加えるのはバランスが崩れて味がまとまらなくなるのでやめましょう。
少量ずつ調節しながら配合してください。クミンには「シード」と「パウダー」の2種類があります。
クミンシードとはクミンの種子そのもののことで、クミンパウダーはクミンシードを粉末状にひいたもののことをいいます。
役割として、香り付けをするだけならクミンシード、臭み消しや味のアクセントをつけたいときは、料理そのものに溶け込みやすいクミンパウダーを使うといいです。
さらに、クミンシードはそのままだと苦みが強いため加熱して使用します。
ただし、クミンシードは加熱しすぎても苦みが増してしまうためクミンパウダーのほうがカレー作りには扱いやすいスパイスです。
肉のニオイが気になる時のスパイスの配合
豚肉や牛肉など癖の強いお肉にはオールスパイスの量を、基本配合の量より多く加えます。
オールスパイスには辛みを強くするほかに肉の臭みを消す効果もあります。
調理するときは、まず油をひいてスパイスを炒め、そこにお肉を焼きつけることで、効率よく臭みを取り、スパイスの香りをつけることができます。
また、牛肉を赤ワインとオールスパイスで揉みこむと、深みのある風味を持ったビーフカレーに仕上がります。
肉の臭みを消すスパイスとしてのオールスパイスの代用はガーリック、ローレル、ナツメグなどがあります。
辛さを強くしたいときのスパイスの配合
辛さを強くしたいときは、辛みづけの役割を持つオールスパイスの量を、基本配合の量よりも多く加えます。
この時も同様に入れすぎは厳禁です。味見をしながら少しずつスパイスを加えて調節していってください。
また、オールスパイスだけでなくブラックペッパーやチリペッパーなどのスパイスを組み合わせるのもおすすめです。
より本格なカレーに仕上がります。さらに、チリペッパーの代用としてカイエンペッパーを用いると同量でも辛さは2倍になるので辛い物が好きな方はぜひ試してみてください。
甘みを強くしたいときのスパイスの配合
甘みを強くしたいときはオールスパイスの量を、基本配合の量より多く加えます。さらに甘みを強くしたいときは、甘みの強い野菜と一緒に使用するといいです。
例として、かぼちゃやトマト、玉ねぎ、にんじんなどがあります。また、はちみつとオールスパイスを掛け合わせるのもおすすめです。
はちみつを一緒に加えることでカレーにコクと深みがプラスされます。
<初心者の方にはこちらの記事もおすすめ!>
→スパイスカレー作りの初心者が絶対に用意しておくべきスパイスや材料についてはこちら
スパイスカレーの配合のまとめ
いかがでしたでしょうか。スパイスの配合を正しく理解することによって一段と美味しいカレーが出来上がります。
スパイスカレー作りのいいところは、スパイスの配合やアレンジの仕方によって多種多彩のカレーが作れるところにあると思います。
さらに、スパイスカレーの基本的なスパイスの配合に慣れてきたら、自分の好みのスパイスともブレンドして自分だけのオリジナルカレーを作ってみてください。
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