スパイスカレーが苦い?!その原因と対処法を探る
初めてのスパイスカレー 作り、ウキウキルンルンで始めたものの出来上がったカレーが苦い...。そんな苦い経験をしたことはありませんか。本記事では、その原因を探り次回への改善策をご提案していきます。出来上がってしまった苦いスパイスカレーの応急処置もご紹介しますので今、手元に苦いカレーをお持ちの方も是非ご一読を!
なぜ苦いカレーになってしまったのか
まず、苦いスパイスカレーが出来上がってしまった根本的な理由を探っていきます。
玉ねぎが焦げた
初歩的ではありますが、意外にみなさんハマりがちなのがこちら。料理本などでも「飴色の玉ねぎがうまさの秘訣!」と言われているので、そこを目指すのですが、飴色を通り過ぎ焦がしてしまうと旨味ではなく、苦味が生まれ苦いスパイスカレーの原因に。炒め作業中は目を離さず、しっかりと飴色の段階で炒めるのをやめましょう。
隠し味の分量と投入のタイミング
「隠し味」なのですから、入れる分量はあくまで少量。そこを「なんかコクが増して美味しそうだから」と一気にドバッと入れてしまうと後戻りできない事態に。少ーし入れてはよく混ぜて味見。それを繰り返します。少々面倒に感じますが、この一手間が最終的な仕上がりに影響します。
全体として、隠し味の加え方を理解したら、次にコクを出すための隠し味としてよく利用されている食材2点を取り上げ、その分量と入れるタイミングについても見ていきます。
隠し味:インスタントコーヒー
コクを出す食材として、取り上げられるコーヒー。普段からコーヒーを飲んでいる方は、その苦味を想像できますよね。
隠し味として利用するのに便利なのは、インスタントコーヒー。顆粒で液体に溶けやすいよう設計されていますから、ざらっとした食感になることもなくスーッとスパイスカレーに馴染んでくれます。また、液体のコーヒーだと水分量が増し、スパイスカレーが水っぽくなる原因になりますが、インスタントコーヒーならその心配もありません。加える分量は、ティースプーン半分程度から始めてみてください。一度味見をして足りない場合は、少しずつ追加しましょう。入れるタイミングとしては、全ての食材を投入し終えてから。途中段階で入れると、後から追加する食材によって仕上がりの味も変化するので、最後に投入する方が安心です。
隠し味:チョコレート
一般的なカレーを作る際にも隠し味として使用されるチョコレートは、スパイスカレーの隠し味としても有効です。特にビターチョコレートは味に深みとコクが増すのでオススメ。加える分量は、ひとかけ程度で十分味の変化が楽しめます。細かく砕いてから、加えることでスパイスカレーともすぐに馴染み、味の確認がしやすいです。「ビターチョコレートだと苦味が強そう...。」と心配な方は、ミルコチョコレートでもOKです。ビターチョコレートに比べマイルドな仕上がりになります。
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スパイスの分量
スパイスカレーは食材だけではなく、スパイスの分量が味の仕上がりに大きな影響を与えます。ここでは、特に「苦いスパイスカレー 」が出来上がる原因になりやすいスパイス2つを取り上げます。
スパイスは、調理するにあたりホールスパイスか、パウダースパイスかで特性が異なり、調理方法も違ってきます。一般的にホールスパイスは味や香りは弱めですが、持続性があります。油で炒め、油に風味や香りを移して使用することが一般的です。一方のパウダースパイスは味、香りが強く出ますがホールスパイスに比べ持続性はありません。調理しやすいよう、パウダー状になっているので、料理にささっと加えることが可能。
本記事では、初心者さんでも扱いやすいパウダースパイスを念頭にご紹介していきます。
ターメリック
スパイスカレーの黄色の元、ターメリック。実は色だけではなく、苦味にも大きな影響を与えているんです。ターメリック単独で舐めてみるとわかるのですが、ターメリックって苦いんです!苦いというか、土っぽい風味を感じます。4人分のスパイスカレーなら小さじ1でも十分。(参考するレシピによって異なりますので、あくまで参照程度に。)
カルダモン
爽やかな香りが特徴のカルダモンですが、苦味もあるので入れる分量には注意が必要です。パウダー状になっているとささっと入れやすいですが、大量投入してしまわないようにご注意を!少量でも十分に香りが立つので小さじ1/2程度から始めてみましょう。
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苦くなってしまった後の応急処置
完成後に「苦いカレーになってしまった!」と気づいた場合でも、諦めるのはまだ早いです!救えるカレーもあります。下記の甘味の追加、酸味の追加を試してみてください。
甘味の追加:砂糖、はちみつ
苦味を中和するのに効果的なのが、甘味の追加です。砂糖やはちみつを小さじ1程度追加し、味を見ながら調整していきましょう。ただしはちみつを使う場合は、煮込み時間にご注意を!はちみつに含まれるアミラーゼは、とろみの元となるデンプン酵素を分解する作用があります。そのアミラーゼの働きを止めるため、しっかりと煮込んでください。
酸味の追加:ヨーグルト
苦味に打ち勝つために酸味を追加することもおすすめです。ヨーグルトなら酸味だけでなく、乳製品特有のコクもプラスされ、味がいい感じにマイルドになることも期待できます。入れる分量は小さじ1から少しずつ。投入のタイミングは、お水を入れる前がいいでしょう。水を入れた後に投入すると全体と馴染ませるのに少し時間がかかります。またダマにならないよう、ヨーグルトはしっかりと混ぜ、液体化してから加えるのも美味しく仕上げるポイントです。
「酸味は必要ない!乳製品のコクだけ欲しい」という方はバターを少量加えてみるのもありです。
次回のスパイスカレー作りで気をつけたいこと
ここまで、失敗してしまった前提でその原因と改善の話をしてきました。ここからは、今後スパイスカレーを作る上で、苦いスパイスカレーにならないように気をつけたいポイントをまとめてご紹介していきます。
焦がさない努力
度々の言及となりますが、やはり焦げは苦いスパイスカレーの原因になりますので、具材を焦がさないよう注意しましょう。下記、2点に気をつけるだけでも大分焦げることは防げます。
使用する鍋、フライパンに注意する(テフロン加工)
そもそも、使用するお鍋やフライパンが長年愛用しテフロン加工が取れてしまっている場合。これだと、普段のお料理をする際にも焦げやすく不便ですよね。できるだけテフロン加工の効いた道具を使用することで焦げにくく、作業が大分ラクになりますよ。
油の量
「いやいや、わざわざ道具を新調するのは...。」という方は、炒め作業の際、しっかりめに油を使いましょう。油が少なすぎると鍋やフライパンに食材がこびり付き、焦げの原因となります。
焦げたら、できるだけ焦がしてしまった部分は除く
「気をつけたのに具材を炒める段階で焦げてしまった」という方も、まだリカバリーは効きます。 鍋やフライパンに、焦げた具材がこびり付いてしまった場合は鍋ごと交換しましょう。生かせそうな部分は活用しながら、最小の被害で抑えることができます。
スパイス投入のタイミング
パウダースパイスは、香りが抜けるのが早いので、基本的には最後の工程で投入するのがいいでしょう。ミックススパイスになっている場合は、調理の中盤で使用するものもあるので、それぞれに記載のある手順で使用してください。
まとめ
せっかく作ったスパイスカレーが苦いと悲しくなりますが、諦めずに対処すればおいしいスパイスカレーに生まれ変わってくれます!
本記事が、皆さんの楽しいスパイスカレー作りに少しでも貢献できたら嬉しいです。
「スパイスの投入量やタイミングをいちいち考えるのがめんどくさい!」という方には、こちらのスパイスカレーキットもオススメです。クラフトコーラが作れるキットもセットなので、おうちで手作りを楽しみたい方はぜひ!
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この記事を作成した人
HELLO MY BLENDのスタッフ
HELLO MY BLENDは、「食の手作りキットを通して、お客さまに”つくる”楽しさを伝えるきっかけになりたい!」との想いで活動をしている、スパイスとハーブのブランドです。
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